一つ前にGRAPH 1000のボールペン化をアップしましたが、アップし終えた直後に、ふとアイデアが湧いてきました。
外見は問題ないにしろ、人前でリフィルの交換とかテープぐるぐるの状態は格好良くない無いな。と思っていたこともあり、ふと、4C芯を使えば人前でリフィルの交換してもスマートなのではないか → 元々シャープペンなんだから、芯ケース加工すれば4C芯を固定出来るのではないか。と思考が進み、試してみようと思ったけど既にGRAPH 1000の手持ち在庫が無かったので、PILOTのS3で試してみることにしました。
内部の構造は同じみたいなもんだし、S3で出来たのならGRAPH 1000でも出来たと考えてよかろう。という身勝手な思考の賜物です。
最初は、お約束みたいなものですが、口金を外してガイドパイプを引き抜き4C芯が通るように穴を広げます。4C芯なので真っすぐ開けて磨くだけ。楽です。
続いて内部の加工
取り出した芯タンクはチャックの根元部分が残っているので細くなっている部分の半分くらいで切り落とし、やすりで穴を広げて4C芯が通るようにします。ただし、広げすぎると差し込んだ芯が固定出来なくなるので、適度に抵抗感が残るようにします。
4C芯では不足する長さを不要リフィル等を切って補います。(S3では4㎝程度でした。組み立て時に微調整します)
また、芯タンクは7㎝位に切っています。長いとノックできなくなりますが、4C芯と長さ調整のリフィルが固定出来さすれば良いので、短いのは問題ありません。
構造的に目新しい訳ではありません。オリジナルの芯タンクがスプリングの押さえと芯の固定、リフィルの長さ調整部品の固定と大活躍しています。
本体軸は無加工で4C芯が通りますし、スプリングもオリジナルのものが使えます。
ノック機構は、前回のGRAPH 1000と同じくプラチナの手帳用ボールペンから拝借し、同じようにテープを巻いて固定しただけです。(上の写真ではマスキングテープですが、本体軸が半透明のため、黄色はちょっと合わなくてシールテープに変えました)
芯の交換は口金を外して古い芯を引っこ抜き、新しいのをはめるだけ。お手軽!
ところで、割と簡単に改造出来たため、調子に乗ってGRAPHGRAPH 500にも手を出してみたのですが、これがなんとも手こずりました。
本体軸内部のテーパーがきついのか、テープを巻いたノック機構を入れていくと、途中から凄く抵抗があって入りにくく、そのくせノックをしても芯が止まらずペン先が戻ってしまったり、止まったようでも少し筆圧を上げると簡単に抜けてきてしまったりと、なかなかいう事を聞いてくれません。
色々試した結果、2つ対策を立てました。
一つ目はスプリングの交換。オリジナルは固めなので、プラチナのスプリングと交換して戻る力を弱めます。
二つ目は、芯タンクの後ろ部分を切ってノック機構を一体化し、テープを巻く部分を増やすことで摩擦抵抗を上げます。(もちろんテープの巻き方も少しテーパー状になるよう工夫してみました)
結果、とりあえず使える状態にはなりましたが、改めてノック機構の固定は楽なものでは無いと思わされました。
しばらく使ってみて調整があるかもしれないのでまだ接着等はしていないのですが、考えてみると「どうやって接着するのさ!」と問いただされたら答えに窮します。
今思いつくのは、クリップで隠れる辺りに穴を開けてサラサラ系の接着剤を流し込む位でしょうか、それほど強力に接着する必要は無いと思いますが、それで接着出来るのかはやってみるまで分かりません。
まぁ、改造なんて元々結果を保証していないので言えるセリフではあります。