ぺんてるケリーの改造におけるノック式ボールペンへの変貌について

ぺんてる ケリー もノック式ボールペン化

もちろんキャップしたままノックが可能

普段使ってる人ならノックボタンが違うとわかっちゃうか

勢いに乗ってぺんてるの「ケリー」もノック式ボールペンにしてみました。

因みに、ロートレットが標準と違いますが、私はどうしてもあの銀色メッキに輝くあの部分が好きになれなかったので削り落として漆を塗っています。(漆の焼き付けとかいう技法をネットで見て試してみたのですが、直後こそ良い感じに見えたものの、使っているうちにあちこち剥げてきたりして、どう修正しようか悩んでいるところなので気にしないでください)

さて、今回組み込んだのはPILOTのバーディ(BS-40S)で、ノック機構は分解できませんでしたが、ケリーには本体軸ごと組み込む方が加工しやすくてもってこいでした。

 

では改造に取り掛かります。

これが全部品(キャップ除く)

マスキングテープで巻かれているのがPILOT のバーディで、使いたいのは当然ノック機構なので、適当な長さに切ってしまいます。(上の写真は結果として47㎜になっていますが、もう少し長くても大丈夫そうです。逆に短くしすぎるとケリー本体に格納しにくくなったり、場合によってはノック機構を壊してしまう可能性もありますので50㎜辺りを目安で良いのでは無いかと)

当然ですが、このノック機構を組み込んだ位置が重要で、位置によって口金からペン先が出る長さも変わってきますので、先にこの部分を固定してからリフィル側の長さを調整しましょう。

その他の注意点は、クリップを外すときです。溶接されているので、力任せに取ろうとすると(広げていくと思いもよらず簡単に取れます)本体軸の端が歪んでしまい、ノックボタンが動かなくなります。(実はこれやっちゃって、直すのに手間取りました)

 

口金と口金を取り付けるネジの部分(チャックが入っているところ。チャックはニッパー等で切り落としてこの部分だけ取り出します)は、芯が通るようにドリルや、やすりでもって穴を広げます。

GRAPHGEAR 500の芯タンクを流用しました

芯抑えのアダプターとしてGRAPHGEAR500の芯タンクを33㎜位に切って使いました。

この芯タンクはバーディの本体軸に入りますので、長くすると途中でつかえてしまいノックできません。バーディの軸をどの長さに切るかによりますが、芯タンクの太くなっている部分を30㎜~35㎜程度に切るのが良さそうです。

ケリーの全長から4C芯でもノックするには長さが足りませんが、芯タンクで作成したアダプターよりは4C芯が長く後ろに出てしまうので、S3やGRAPHGEAR500でやったように、不要リフィルで長さを補うことはできません。

代わりに、4C芯が中に入り、芯タンクの内径に収まる太さのステンレスパイプ(外径3.1㎜、内径2.5㎜)を手持ち材料の中から取り出してきて50㎜位で切って使っています。

更には、4C芯を使うために不足する長さ(約13㎜)を補うため、外径2.35㎜の真鍮パイプを中に入れてありますが、こちらは不要になった4C芯のリフィルを切って使えば良いと思います。(何なら竹串を削って入れてもOK)

追記:2022/08/24

真鍮パイプを14㎜から徐々に削って調整し直しました。(結果は後述)

繰り返しになりますが、この長さはバーディを固定した位置でも影響を受けますので、削りながら合わせていく以外、ベストポイントは見つけられません。

 

スプリングはバーディ付属のものを使っています。ただ、通常状態でもかなり押し込まれた状態になるので、GRAPHGEAR500のスプリングを使うことも可能です。

この改造のためにGRAPHGEAR500を1本潰せないという方(私の場合は、既に別の改造で使ったGRAPHGEAR500の芯タンクが複数本あったので)は、ステンレスパイプの上に外径5㎜程度のプラスチックパイプを被せて使えば良いと思います。

スプリングが外れにくいよう、先端にステンレスパイプが出るようにしてパイプ同士を接着し、先端にテープを巻いてからスプリングをはめれば、まったく同じ効果が期待できます。(ステンレスパイプは、4C芯が抜けてこないように軽くペンチなどで変形させます)

芯交換は口金を外して・・・これで人前でもスマートに芯交換が可能(笑)

くどいようですが、ノック側を先に固定してペン先の出方を調整しましょう。

バーディはノック時にペン先があまり大きく動かない作りのようで、ペン先を出しすぎると収納しきれず、かといって奥まで収納するとペン先が出足らない。というジレンマに陥る可能性があります。

幸い、テープのみでも結構しっかりと固定できるので、焦らずやれば大丈夫だと思います。完成したら思いのほか満足度高くて自分でも驚きました。

お約束のニードルポイントですが・・・ちょっと微妙かな

ニードルポイントは、もう少しペン先が出せれば完璧なのですが、出すと収納しきれません。(こういうのがジレンマに・・・という話でした)

 

 

あ、そうそう。試していませんが、前回使用したプラチナのボールペンも同じ感覚で材料になりそうです。

ただ、ノックボタンが長い分、ノック機構の固定位置に苦労するかもしれません。でもペン先の出し加減はプラチナの方が調整し易いような・・・

やっぱり、やってみないとわかりませんね(^^;

 

追記:2022/08/22

もう1回、漆の焼き付けに挑戦しました。

今回は黒の漆でしっかり塗り重ねています

拡大するとアラが目立ちますが、細かいことを言わなければ良い出来かと。

 

更に追記:2022/08/24

ペン先の調整

リフィルをニードルポイントやジェットストリームに替えてみると、少しばかりペン先の出方が物足らないので微調整してみました。

ジェットストリーム0.5㎜の尖り具合が気に入ってます。