S20改ボールペンはニードルポイントがもっと良く似合う

PILOT S20 シャープペン改造ボールペン

以前「S20ボールペンにはニードルポイントが似合う」という記事を書きました。

勿論それはそれで気に入っていたのですが、しばらく使っていると気になってきた点があります。

①ペンの口金がシャープペンと比べ、やや太くぽってりしている

②せっかくのニードル部分が出きらない(製品版のボールペンはノックのストロークが短い分、ペン先を長く出すとノックを戻したときに口金内部に収納しきれなくなる)

 

完成した改造ボールペンと製品ボールペンの比較がこちら

S20の製品版ボールペンと改造版ボールペンの比較

拡大すると、改造ボールペンのペン先が出すぎかなぁ。という気がしないでもありませんが、実物を使用している分には良い感じに思えます。(後から短くするのは簡単だし、当分はこのままで使うつもり)

 

内部はこんな感じ

使用しているボールペンは「バーディー」で、構造はいつも通りと言って良いと思いますが、ポイントだけ書き記しておきます。

勿論、芯ケースは抜いちゃうし口金の穴も広げてしまいますけど、本体軸には加工を加えません。何故なら、S20の本体軸は取り外し可能なので、何本か所有していると着せ替えが可能だからです。加工してしまうと、この着せ替えに難点が発生します。

4C芯を固定するため、いつものように芯タンクを切っていますが、バーディーの内部にS20の芯タンクはきついため30㎜程度に切って、さらに周りを削って細くしており、長さが不足する分は直径5㎜(内径2㎜)のプラパイプを30㎜程度で使用しています。(GraphGear500 の芯タンクが余っているようなら、こちらは細身なので、60㎜位に切ってそのまま使えます)

4C芯の長さを補うパイプは直径3㎜(内径2㎜)の真鍮製を使用しましたが、特に理由はありません。パーディー付属の芯を(インクを抜く必要はありますが)使っても良いでしょう。なお、長さは42㎜位です。

バーディーはS20 の本体内部にすっぽり入りますが、そのままでは少し後ろに飛び出てしまうので、先端をヤスリで削ってS20 の本体後部から飛び出さない程度に長さを調整します。(バーディー先端内部には口金を止めるためのネジがあるので、長さを調節したら、このネジ部分も削ると動作がスムーズになって良いです)

長さを調整したバーディーですが、そのままだと逆さにしただけで抜け落ちてしまいます。S20 本体後部の内には写真のようなリング状金具が入っていますので、この金具に丁度当たってバーディーがS20 内部で固定されるよう(バーディ後部から16㎜位)テープを巻いて抜け止めとします。(組み立てる時はバーディを本体軸で挟み込むような感じになります)

とまぁ、そんな感じで完成したS20改ボールペンが完成しました。

個人的には見た目が良くなってご機嫌です。

 

ですが、この改造ボールペンで唯一見劣りする部分があるとしたら『ノックボタン』でしょうか。「もう少しカッコ良いボタンにしたい」「シャープペンのノックボタンを使いたい」という方は、中に仕込むボールペンをPLATINUMの手帳用にした方が良いと思われます。

私は途中までやって面倒になりやめてしまったのでですが、PLATINUMの手帳用ボールペンはノックボタンがプラスチック部品に金属カバーを被せてあるので、カバーを外して延長用カバーを調達し、そこに使用したいノックボタンをはめ込みます。

当然ボールペン本体はS20本体軸の奥まったところで固定することになるので、その調整方法のヒント(作りかけてやめた工程)の写真を紹介しておきます。

PLATINUMボールペンの塗装を剥がす感じで削って細くし、S20本体後部の中にある金具と合わせます。

これで、ノックボタンが見えない位の位置で固定されるはずなので、ノックボタンを延長し、好きなボタンを被せれば大丈夫なはず(という目論見)です。

中途半端な情報で申し訳ありませんが、ここに書いておくと何時か自分で試みるかもしれないので記録しておきます。

 

 

おまけ 【S20の本体軸を楽に分解する】

S20の前軸を外してS10の金属グリップに替えるとか、ネット上には軸を外す方法が散見されますが、ペンによって個体差もあるのでしょう。思ったように外すことが出来なかったりします。

私も「後ろは外れたけど前が外せない」とか「どんなに力を入れてもどちらも外せない」など、4本試して前後共に外せたペンはありませんでした。

そこで「温めたら良いんじゃね」と考え、以下の方法で4本とも綺麗に外すことができたので紹介しておきます。(既出だったらゴメン)

沸騰したての熱湯を入れたビニール袋に包んで最低5分(※油断すると火傷します)

作業用のゴム製手袋を嵌めて、ひねれば楽に前後の軸が分解できました。

 

2024/03/06