ぺんてるスマッシュもボールペン化してみた

ぺんてるSMASH改造ボールペン

前回のエントリーで「シャープペンオリジナルのノック部分を残すのは面倒」とか書いた覚えがありますが、面倒でも残したいノックを持つシャーペンって何だろう。と考えた末、ぺんてるのスマッシュに行きつきました。

実は今までスマッシュを使った事が無く初めて購入したのですが、買ってきて1文字も書くこと無しに分解したのでシャーペン本来の書き味は知りません。少しは試してみれば良かったと、ちょっぴり後悔したところです。

今回も基本的な作り方は今までと同じですが、最初に書いた通りノック部をオリジナルにするため、少々ややこしいことをしています。

先ず手帳用ボールペンですが、本体軸を短くして本来隠れているはずのノック機構内部が見えています。これはボールペンのノックボタンに、更にシャープペンのノックボタンを被せることから他のペンと同じ位置ではノックできなくなるためです。比較用に以前使った時の写真も載せておきます。

今回この状態ではノックできません。

 ↑ 2023/02/04 追記②でこの状態で改造する方法を紹介しました(非推奨)

もちろん、このボールペンのノック部分が完全にシャーペン本体に隠れてしまうほど奥まで入れてしまうとかすれば別なのですが、作っている時にそこまでは考えませんでした。(今書きながら思い付きましたが、その方法なら後述するノックボタンのグラつきは抑えられるかもしれません)

どうにも、こうして手順を整理していると新しいアイデアが浮かんできたりするのは良くあることです。文章は読みづらくなりますが勘弁してください。

 

話を戻します。

スマッシュオリジナルの本体からノック部のゴムを取った状態でノックボタンは本体から14.4㎜程出ています。(私の計測です)

加工したボールペンのノック部分をスマッシュ本体に押し込んだ状態で、ボールペンのノックボタンは8㎜程出ていましたので、6㎜位のスペーサーを作ります。(スマッシュ芯タンク後部の金属部分を利用しました)

 

20230/02/04 追記①

後述の追記②で紹介しているとおり、この芯タンク後部の金属部品はカバーを取ったボールペンのノックボタンに被せられるので、わざわざスペーサーとして切らなくても、置き換えて使うことが可能です。

金具の細くなっている部分を切り取ってノックボタンに被せられるまで削ってあげれば、後は必要に応じて各部の長さを調整することになります。しかし、考えただけで自分では試してないので、すみませんがアイデア出しだけです。

それから、このスマッシュの改造にあたって6㎜のドリルビットを新調しました(作業は手動です)。ヤスリを使って一定の直径に穴を広げるのは無理だと思われるので、特に深い穴を開ける場合は、やっぱりドリルの方が綺麗に穴を広げられます。

 

つまりは、ボールペンのノック部に継ぎ足しでスマッシュ本体から合計14㎜出る感じになれば良いと考えてください。(微妙に短いのはOKですが、長いと本体とノック部分が離れて金属部分が見えてしまいます)

その上で、スマッシュのノックボタンもボールペンのノックボタンが丁度隠れるくらいに短くして被せると、見た目はスマッシュのオリジナルノックボタンと同じになるはずです。

そうそう、写真のとおり今回はスマッシュオリジナルのスプリングを使っていません。本体内部の穴について先端の径が5㎜を切っており、長さを調節する丁度良いパイプが見つからなかったので、手持ちから適当な長いスプリングを流用しました。オリジナルのスプリングを使う場合は、本体かスペーサーか、何らかの工夫が必要になりそうです。

 

ここで先ほどチラッと書いたボタンのグラつきについてですが、スマッシュ本体の穴を広げているため、ノックボタンと本体の間に隙間が出来ています。更にはボールペンのノックボタンもボールペン本体軸の後ろを短くしたことで内部が露出しており、ノック時に左右へのブレを支えてくれる壁がありません。どうしても少しグラつき感が出てしまいます。

「この程度は仕方ないな」と諦めていましたが、先ほど思いついたように、もっと奥までボールペンのノック部分を押し込んでしまうやり方なら、元々のボールペンのノックがグラつかない分、完成品のグラつき感も無くなるかもしれません。

試してみるためにはもう1本スマッシュを買う必要があるので、気が向いたら手持ちの別のペンで試してみて効果があれば紹介したいと思います。

シャーペンのボールペン化はニードルポイントとの相性が良い気がする

元々スリーブがあるから、シャープペンをボールペン化した時の芯にニードルポイントが合わせやすいと考えるのは、単に私がニードルポイント好きだからなのかな。

 

 

2023/02/04 追記②

「気が向いたら手持ちの別のペンで試して」とか書きましたが、良く考えたらもう1本買わなくても改造を進められることが判明しましたのでやってみました。

結果から言うと、ノックボタンが長くなった影響で、やっぱりノックボタンを固定しきれずグラつき感が軽減した実感はあまりありません。

少し期待値が大きすぎたようですが、ノックのゴムカバーから出ている部分にテープ等を巻けば、広げた穴との隙間が減ってグラつき感もあまり気にならない位にはなりました。ただし、この方法は、先の改造方法でも有効な手段なので、わざわざ改造の手間を増やしてまでやることなのか疑問が残ります。

 

真ん中に写っているのは芯タンクの後ろにある金具です。元々の金具は先の改造で切ってしまいましたが、グラフギア500とかグラフ1000とかも規格は同じなので流用しました。

通常とは向きを逆にして、ボールペンのノック部にかぶせてある金属カバーの代わりにはめ込みます。(少し緩いですが固定する場合は最後に長さを調整した後で行います)

写真ではボールペンのノック機構部がむき出しですが、もちろんこのまま使うわけではありません。先の改造で本体軸を短く切ったことで、使用する本体軸も切り直しが必要なので抜き取ったところだからです。

組み立てたところです。もちろんこのままでは長すぎるので、最終的にノック部品を奥まで押し込んだ後で長さを調整します。

ボールペンのノック部は先の改造で「スマッシュ本体から8㎜程度出ている」と書きましたが、これが完全に本体内部に収まるまでスマッシュ本体の穴を深くします。(正確な長さは測っていませんが、10㎜を超えない程度に追加で削りました)

とまぁ、やったのは大体この位ですが、その後の調整に手間取りました。ノック部が奥に隠れている関係で、ちょっとした調整をするのに取り出したり、また入れたりするのが面倒です。多分もうこの方法は採用しません。