少し前にボールペン化したGRAPH1000とGRAPHGEAR500ですが、ボールペンから取り出したノック部品の固定に少々難があり、ノックが安定するまでの調整に時間がかかりました。
よくよく考えてみたら、手帳用ボールペンは細いので、内部構造を取り出さずとも本体ごとシャープペン本体に格納できるのです。
ノックボタンにこだわり、シャープペンと同じにするにはもう一工夫必要になると思いますが、そこまではやっていません。
というわけで、中身はこんな感じになりました。
前回との違いは、プラチナまたはパイロットの手帳用ボールペンを切って(32㎜位が収まりよいと思います)シャープペンの本体軸に差し込むくらいですが、さすがにそのままでは入らないので、シャープペン本体軸の内部を削って収まるようにします。
あぁ、それからスプリングを元々のシャープペン純正に変えたので、長さが足らずスペーサー的にプラスチックのチューブを切って使っていますが、この辺りは好きなスプリングを使い調整すれば大丈夫です。
プラチナのシャープペンは径が6㎜なので、6㎜のドリルでと思いましたが、我が家にあるドリル刃は軸が膨れるばかりで滑って削れませんでしたので、ヤスリを使いました。
あと少しでボールペンのノック部が入りきりそうなところまで削ったら、仕上げに切り取ったボールペン本体軸の残り部分切り口をヤスリで荒らして、ヤスリ替わりに軸の内部をグリグリします。
こうすると削った内部に段差が出来て止めになるので、奥に入り込んでしまうのを防げるはずです(ヤスリで削っただけだと、ヤスリの形に合わせて削った穴がテーパー状になるため、完成後に位置がずれ易くなります)
なお、パイロットのシャープペンはプラチナのシャープペンより軸が細いので加工も楽なのではと思うでしょうが、GRAPHGEAR 500だと緩すぎて逆に詰め物が必要になりますし、GRAPH 1000だと丁度よい径のドリル刃やヤスリが無いため、切った本体軸の残り部分だけで内部を削っていかなければなりません。まぁステンレス製なので、割とガリガリ削れますけど、それなりに加工時間はかかりました。
改良は以上です。その他の加工は、前回の記事で確認してください。
同じやり方で、紹介しているシャープペン以外でもボールペン化は可能なはずなので、気が向いたら試してみようと思います。