S20ボールペンにはニードルポイントが似合う

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PILOT S20ボールペンは、ニードルポイントで決まり!と思うのは私だけか?

PILOTのSシリーズと言えばシャープペンですが、S20のシャープは前から買おうか迷っていて、「よし買おう!」と思った瞬間にボールペンもあることに気づき、気づいたら両方ポチっていたと言う、まぁ良くある話です。

リフィルはアクロインキなので何も文句言うところはありません。ありませんが「好み」という奴があります。

見つけた瞬間から「これはニードルポイント」と確信し、どんなリフィルなのかも調べずに交換可能だと思い込んでいました。

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オリジナルと改造リフィル2種(ただし後述の通り真ん中は使えない)

一番上がオリジナルのBRFN-10F。一見してパーカータイプかと思ったら少し短いです。(全長87mm パーカータイプは98mm位)

 

真ん中はオートのPG-805NPPというパーカータイプのリフィルで、プラスチック製なので長さを揃えるのには苦労しませんでしたが、パーカータイプのペン先(チップ?)は押しなべて口金の穴を通らないことが判明しました。(先に確認しろ!とか言わないで)

それならばと削ってみたものの、回転している間にゲルインクとインクが漏れないように後ろに入ってる油みたいなやつ(何というのか知らない)が混ざってしまい、さらにはペン先に近い方には間に空気まで入っている始末。ゲルインクでハードな事をしてはいけないようです。

それでもゲルインクなので、書こうと思えば書けるのですけど、とても使い続ける気にはなれませんので失敗作として記憶しておきます。

 

で、一番下が作成したアダプターに長さを調節したリフィルを入れたところで、リフィルは、手持ちの中からオートの997NPを選びました。

アダプターと称していますが、要するに内部でずれにくくするためのガイドのようなもので、丁度よい位置にスプリングを抑えるシリコンチューブさえ被せてあれば動作はします。なので、外径6mm(内径4mm)のアクリルパイプに外径4mm(内径3mm)の真鍮パイプを通してあるだけです。(金属使うとちょっと重くなるけど、手持ちの材料ではこれしか出来なかったので、そのうちまた考えます)

 

えーと、今回は内容の割に文章が長くなってきたので、あーだこーだと試していて気付いた事(推測)は、要するに「4C芯と3mm径のリフィルは、かなりの確率でS20に使用できる!はず」ということでした。

そこからは早く、パイプ2本とシリコンチューブを切って3mm径のリフィルを通すだけで上記改造リフィルが完成です。30分もかかりません。

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4C芯使う場合は下駄を履かせて長さを足します

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失敗作は4C芯用のアダプターにしました

失敗作のオートPG-805NPPは既に切っていたので4C芯用にしかなりませんでしたが、最初からこれを使うつもりなら3mm径のリフィル用にすることも可能なので、あれこれ材料揃えるよりは安上がりだと思います。

ちなみに少しスプリングを受ける位置がずれてますが、この位なら動作に影響は無いみたいです。

 

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S20を知らない人なら、シャープペンだと言っても信じるかな

改めて完成品を見ると、シャープペンに見えなくも無いです。

 

 

<おまけ>

文中の「あーだこーだと試していて気付いた事」って何?って気になる方のために、もう少し詳しく書きます。興味ない方は読み飛ばしてください。

家中のリフィル引っ張り出してきてS20の口金に差し込んでみた結果ですが、すべて私の推測や感想であり裏は取ってません。あしからず。

 

①パーカータイプのペン先は意外と太い。

4C芯と同じ位だと勝手に思ってました。

 

②S20の 口金は結構精密

一見、凸凹の無いように見える4C芯でもペン先しか通りませんでした。(ジェットストリームだけは引っ掛かりつつも全体が通りましたけど)という事は筆記時にペン先のがたつきが少ないという事だと思われます。素晴らしい。

 

③よく見ればオリジナルのリフィルもペン先しか通って無い

何故最初にオリジナルを観察しないかと言われそうですが、ノック式のボールペンって結構ノックするときのストロークが長いというか、ペン先がかなり前に出るので、ペン先しか通らない口金でノックできるということは、このストロークが短いということになります。

これも勝手にペン先がぐっと前に出ないと使えないだろうと思い込んでいました。(パーカータイプと比べると良くわかります)

 

④だったらペン先通れば何でも使えるんじゃね?

オリジナルリフィルの全長が87mmですから、その位置にインクが無いリフィルで本体内に格納でき(外径6mm)、ペン先が口金を通過しさえすれば、切って長さを揃えることで、どのリフィルでも使えることになるよね。と思いついたわけです。

 

思いついてしまえば、我ながら「何でそう遠回りするかね」と考えてしまいますが、まぁ、楽しいから良いのです。そんな細かいことは(笑)

 

<追記2021/09/26>

よく考えたら一番安上がりなのは付属のリフィル改造することです。

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オリジナルリフィルを加工してアダプタにしてみました。

同じ3mm径のリフィルとは言え、上のジェットストリームに合わせて穴を広げたら、下のオートリフィルではスカスカでした。

ざっと確認したところでは、オートとゼブラがスカスカで、三菱、ぺんてる、PILOTが丁度でしたので、使いたいリフィルを決めてから穴を広げた方が良いです。

でも、万が一削りすぎた場合は、短く切ったシリコンチューブで押さえてあげれば実用上の問題はありません。後はペン先の出具合を確認して使用するリフィルの長さを調整します。

それから、オリジナルリフィルの後ろにある蓋みたいなパーツは使わなくてもスプリングの長さが不足することはありませんでした。好みで良いと思います。