一見普通のケリーです。(中心のリングが磨いているのは改造の内に入りません。念のため)
ケリーの口金って実に美しいラインをしていると思うのは私だけではありますまい。
この美しいラインと、そこから延びる1.3mm芯の美しさは、ネットで見つけてから改造してみたくて仕方なく材料まで集めたのですが、現物を手にしてみると、この中央のピカピカした銀色の格子が気に入らなくて放置していました。
ふと思いついて磨いてみたものの、あまりパッとしませんでしたが、当初の目的である1.3mmへの改造を棚に上げたまま分解したケリーを眺めていたところ、ふと内部構造がオレンズに似てるなぁと思ったのです。
長さは違いますがネジのピッチは同じで、使えるかどうかは兎も角、口金は交換できます。オレンズの芯ガイドパイプが通せれば、ケリーがオレンズ化出来そうに思えてきました。
オレンズの内部構造を使うのはちょっと面倒そうだったのと、手持ちのオレンズが0.5mmしか無かったのとで、ケリーの内部構造はそのままにオレンズの芯ガイドパイプだけ使ってみました。
元々ケリーの口金についている芯ガイドパイプはペンチで引き抜き、内側の芯戻り止めを取り除いたら、オレンズの芯ガイドパイプが通るように口金先端の穴を広げます。
この際、決して焦らず、乱暴に削らないよう注意し、何回もオレンズの芯ガイドパイプを当てながらギリギリ通る加減を目指します。
後は、普通に組み立てるだけで、ケリー・オレンズ(0.5mm)になりました。
このオレンズ芯ガイドパイプがキッチリ収まっているのかは、改めてケリーの口金内部を型取りするとかして形を合わせてみないとわからないでしょうが、多少隙間があるにしろ、動作上影響は出ていないように思えます。
芯の送りもスムーズですし、カラー0.5mm芯を入れてノート2ページに渡り筆圧かけてグリグリしてみても、芯は折れずグラグラしているような感じもありませんでした。
そんな訳で何となく思いついて何となくやってみたら出来てしまった改造でして、その後の経過確認はしていません。明日から使ってみて、問題が出るようなら続きを書きます。
それにしても、このオレンズ芯ガイドパイプ、他のシャープペンでも使えそうな期待感を抱かせます。S3とかでも試してみたいですし、後、0.2mm芯のケリーとかにも挑戦してみたいような気分になってきます。
<追記 2021/09/23>
しばらく使ってました。書いている時は確かに芯が折れにくいのですが、持ち運びの際にペンケースの中で折れていて、取り出したときに直ぐ使えない。という状態が何度かあったため、次第に使わなくなりました。