増殖するGRAPH1000改造芯ホルダー(水際対策中)

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GRAPH 1000の改造芯ホルダーが3本に増えました

赤は前回作ったもの。黒の2本が今回作ったものです。

前回は、大人の鉛筆の口金の代わりにグラフ1000の口金を取り付けてしまうという、少々乱暴な改造でしたので、もう少し改造らしい改造をしてみようと作ってみました。

作り方はぺんてる「スマッシュ」を改造して芯の太さを変えてみる(4) 2.0mm芯ホルダー編および、その1.3mm編を参考に、やり方を真似しただけですので解説しません。

いつものことながら、このsuiさんという方の説明は丁寧で参考になります。

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内部機構は、真ん中がすみつけシャープで、後の2本が大人の鉛筆です

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このアングルからも写真載せておこう

内部機構(チャックとリングを使用)は、真ん中がすみつけシャープ(2.0mm)メタルヘッドで、下(または右)が大人の鉛筆 芯削りセット(何故かセットの方が店売り価格が安い)なのですが、すみつけシャープはチャックの大きさが微妙で、安定して芯が出るように調整するのには時間を要しました。グラフ1000には、大きさ的に大人の鉛筆のチャックが一番合うと思います(フエキの建築用シャープはリングが大きすぎて入らない)。

簡単にポイントだけ書きますと、①本体軸はネジ山が始まるギリギリまで削る。②リングは3分の2くらい(適当ですが)になるまで削る。③口金内部にリングが外れるようにするための段差を必要とするので、大人の鉛筆の場合は前回と同じく芯タンクの後部を切って使用(すみつけシャープはリングの直径が少し小さいので外径が5.1mm以下、内径4~4.3mm位のパイプ(リングの外径が4.4mm位なので、それより小さければOKだが4mmを切るとチャックが開かなくなると思う)を調達してきて合わせる)。くらいでしょうか。

何といっても見た目はカッコ良いので気に入っております。

 

<おまけ>

注意!「夢のSシリーズ芯ホルダー」(使えません)

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見た目はよさげですが、ノックできません

100均の2mmシャープを試したくて入手してきたのですが、バラしてチャックを取り出してみると、流石に安っぽいとは言え使えそうな気もしましたので、深く考えず手元にあったS5に組み込んでみました。

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この状態でドロップ式として動作します。

手軽に試してみたかったので、リングも外してしまい、チャックのみを少し削った本体軸に直接組み込んでみたのですが、ここまでは思惑通り使えそうな感じでした。

で、口金を削って2㎜芯が通るようにした後、満を持して口金と取り付けてみますと、何とノックできません。芯を出せない芯ホルダーが完成してしまいました。

普通なら口金の内部から検証を始めるところですが、100均シャープを試したくてウキウキしていた私は、検証をすっ飛ばして組み込んでしまったのです。

じゃぁ、どうするんだ?と考えた挙句、別のペンの口金を取り付けてみると...

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本体はS5、口金はグラフ1000、内部機構は100均シャープ

なんと、グラフ1000の口金が取り付けられました。

もちろん完全に同じネジ山では無いので「奥までしっかり」とはいきませんが、一応固定はされますし、実際には生じる本体軸との隙間もS5のグリップがゴムなせいで見た目に判りません。ノックすれば、ちゃんと芯がドロップします。

まぁ、使わないとは思いますが、面白かったのでネタとして紹介しておきます。

 

GRAPH 1000 芯ホルダーへの改造 (たった一つじゃないし、冴えてもいない、やり方)

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GRAPH1000の改造芯ホルダー

グラフ1000の芯ホルダー改造と言えば、シャーペン同好会 / isu on Twitter: "【改造品】ぺんてるGraph600、Smash、Graph1000の改造2mm芯ホルダーです。とか、Bungu Life Thinking: 雑司ヶ谷 みちくさ市ブングテン vol.2 筆記具改造講座編などで紹介されているタイプがカッコ良くて、真似して作ってみようとは思っていたのですが未だに作っていません。

今回は、新しい発見を求めて何気に手持ちのシャープペンを分解して遊んでいるうち、ふと、北星鉛筆の「大人の鉛筆」の内部機構に、グラフ1000の口金が取り付けられそうであると発見してしまった事から始まりました。

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ある意味、無理やり押し込みます

勿論、オリジナルの口金のようにピッタリと会うというわけではありませんが、割と硬めに締まりましたので、「これは何とか使えるのでは無いだろうか」と思ってしまったのです。

結果、何とか使えそうな状態にはなりましたが、大人の鉛筆もグラフ1000も、かなり削りまくっていますので、削った加減によってはズルズルだったり、斜めってしまって芯が出辛くなったりと、加工や使い続ける事によるによる不確定要素が大きいので、ネタ的に考えてください。

眺めている分にはカッコ良いと思います。

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個人的に、真ん中のリングが最大の発見でした

大人の鉛筆は内部機構の先端、口金を止める部分を残して後ろのネジ山を削り取りますが、そのままではグラフ1000の口金の中でチャックとリングが一緒に動いてしまい、芯が出てきません。

リングが一緒に動かないようにするための段差を口金の中に作るため、グラフ1000の芯タンク後部の金属部分を切って使いました。

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Pentelは、結構同じ大きさの部品使ってるような気がします

写真の上はグラフギア500かグラフレットから取ったものですが、元は同じ物です。

少々、短くなっても使用上は問題ありませんので切って口金の中に入れるのですが、これがまたあつらえたようにピッタリで、きちんとチャックとリングが外れつつ、チャックが少し広がるだけの空間を確保できるのです。見つけたときは大発見した気分でした。(水平状態だとノックでスムーズに芯が出るので、戻り止めのゴムさえ取り付けられればノック式にもできそうです。やらないけど)

また、大人の鉛筆の芯タンクに差し込むため少し削ってみましたが、こちらは削ってみても口径が違いすぎて差し込めませんでしたので、実際には更に細いパイプを繋ぎに使っています。(大人の鉛筆は芯タンク短くせずに、ノックボタン取り付けられるよう太さだけ調節した方が良かったかも)

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GRAPH 1000の芯ホルダーが完成です

改造したことによる構造的な不安はあると書きましたが、個人的には見た目が大変気に入りましたので、30分程かけてノートに落書きしまくってみました。

今のところ問題は発生していませんので、当分実用してみるつもりです。

 

ところで、このタイプのグラフ1000芯ホルダーはちょっと無かろうと思っていたのですが、ちゃんとありました。https://www.youtube.com/watch?v=nOuWa3XxJPc

100均の2mmシャープは見たことなかったですが、今度探してみよう。

rotring 500 の芯ホルダー化(落下したペンの為に)

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落下でペン先の壊れた rotring 500 を芯ホルダーに改造してみました

最初に断っておくと、私は今までロットリングのペンを使ったことは無く、この500は、元々妻が使っていたものです。

落下でペン先が曲がってしまったのを、一旦はまっすぐに伸ばして筆記が出来るようになりましたが、使っているとやはり気になるらしく「新しくしようかなぁ」とか言い出したので「それでは新しいのを買ってあげるから、代わりにそれを改造用の生贄として差し出しなさい」と言う訳で、私の元にやってきました。

ロットリングのペン先は前から2㎜芯が似合うように感じていましたので、早速取り掛かります。(製品化されているのもあるけど800は値段がちょっと・・・)

検索してみて出てきたのは1件(G3放熱日記)だけで、写真をみてもどんな改造をしているのか不明でしたが、芯径を変える改造は色々なペンの改造実績が世の中に溢れていますし、経験が無い訳でもないので、まぁ何とかなるだろうと考えたのです。

ただし、ノック式ではなく、ドロップ式です。ノック式にも出来るような気がしますが難易度が上がるのと、元々ドロップ式が好きなので問題はありません。

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中身はフエキの建築用シャープペンです

口金のガイドパイプは引っ張っても抜けなかったので、ねじ切ってドリルで穴を広げ(1mm位から始めました)2㎜芯が通るようにします。

フエキのシャープペンシル2.0mmは中身を取り出し、ロットリングの口金の中に入るよう、出っ張っている部分を削り落とします。

芯タンク部分の長さを調節してロットリングのノック部品を取り付けていますが、これをやると例えば三菱2㎜芯の新品は折らないと格納できません。消しゴムが付いた金具は諦めて芯タンクは切らずにテープでも巻いて太さを調節し、ノックのカバー部分だけを使うのであれば、ちょっと芯を送り出すだけで新品の芯でも格納可能です。

ロットリング本体軸は、本来ならフエキのチャックを含む金属部分が軸の中に入るよう、長さを調節して内径を広げてあげた方が良かったのかもしれません。しかし今回は何も考えず先に切り落としてしまったので、その加工は諦めて、フエキの芯タンク部分が通るよう5㎜位に穴を広げます。(写真では本体軸の切った部品の長さを合わせ径を広げてスペーサーのように使っています。気分的にガタつかないような気がしたのですが、多分余計な作業です。なおギリまで削らないと金属部分は通りません)

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口金が取り付けられる長さになっていれば大丈夫

フエキのチャック部分をはめ込んだ状態で、加工前の本体軸と同じ長さにします。(今回の加工だとこの長さが重要で、本体軸の取り付けネジのあたりで切り落とした後、実際に組み合わせてみて長さを調節しています)

シャープペンの構造を理解している方なら、ここで「ノックしたら芯タンクごと前に出出てしまう」とか「チャックを押さえるチャックリングが動かないのでは?」とか疑問を抱かれると思いますが、結局のところ、今回の改造により口金の中で稼働可能な部品はチャックのみなので、クラッチ部分が本体軸に固定されていなくても金具が動かなくても問題はありません。というか、チャックしか動かないように合わせています。

文章で説明するのは少し難しいですが、口金部分の内部は本体軸が収まっている部分の先が4mm径で6㎜程度の長さになっており、これがノックした際にチャックが緩みつつ前進できるスペースとなっているのです。(この4㎜径の穴は先端が少し狭まっているので、ノックボタンを奥まで押し込むと、チャックが閉まって芯の出が止まります)

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rotringに赤芯 これがまた美しい

そんな訳で、ドロップ式であれば、割と雑な加工でも使えるモノが出来ました。

フエキのチャックを含む金属部分が結果として絶妙な長さだったのと、その向こうにチャックが動くギリのサイズとも言える4㎜径の穴があったのが幸いです。

なお、伊東屋2mmシャープ 木軸 もチャック部分が同じくらいの大きさなので使えます(試してみました)が、フエキの方が値段安いし入手もし易いですね。

 

 

さて、ここからは妄想です。

その辺りを理解してもらった上で、役に立つようなら参考にしてください。

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ロットリングの口金断面図(かなり想像)

口金部分の断面は、おそらくこんな感じです。何本かのパイプを入れて通るとか通らないとかやって測った数字なので正確ではありませんし、何より絵心が無いので綺麗じゃないのは諦めてください。

で、今回の改造結果を元に断面図を作成したわけですが、チャック部分の取り付け位置によってはチャックリングが動くスペースが出来るので、最初に「ノック式に作ることも出来そう」と書いた理由はここにあります。

 

S20ボールペンにはニードルポイントが似合う

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PILOT S20ボールペンは、ニードルポイントで決まり!と思うのは私だけか?

PILOTのSシリーズと言えばシャープペンですが、S20のシャープは前から買おうか迷っていて、「よし買おう!」と思った瞬間にボールペンもあることに気づき、気づいたら両方ポチっていたと言う、まぁ良くある話です。

リフィルはアクロインキなので何も文句言うところはありません。ありませんが「好み」という奴があります。

見つけた瞬間から「これはニードルポイント」と確信し、どんなリフィルなのかも調べずに交換可能だと思い込んでいました。

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オリジナルと改造リフィル2種(ただし後述の通り真ん中は使えない)

一番上がオリジナルのBRFN-10F。一見してパーカータイプかと思ったら少し短いです。(全長87mm パーカータイプは98mm位)

 

真ん中はオートのPG-805NPPというパーカータイプのリフィルで、プラスチック製なので長さを揃えるのには苦労しませんでしたが、パーカータイプのペン先(チップ?)は押しなべて口金の穴を通らないことが判明しました。(先に確認しろ!とか言わないで)

それならばと削ってみたものの、回転している間にゲルインクとインクが漏れないように後ろに入ってる油みたいなやつ(何というのか知らない)が混ざってしまい、さらにはペン先に近い方には間に空気まで入っている始末。ゲルインクでハードな事をしてはいけないようです。

それでもゲルインクなので、書こうと思えば書けるのですけど、とても使い続ける気にはなれませんので失敗作として記憶しておきます。

 

で、一番下が作成したアダプターに長さを調節したリフィルを入れたところで、リフィルは、手持ちの中からオートの997NPを選びました。

アダプターと称していますが、要するに内部でずれにくくするためのガイドのようなもので、丁度よい位置にスプリングを抑えるシリコンチューブさえ被せてあれば動作はします。なので、外径6mm(内径4mm)のアクリルパイプに外径4mm(内径3mm)の真鍮パイプを通してあるだけです。(金属使うとちょっと重くなるけど、手持ちの材料ではこれしか出来なかったので、そのうちまた考えます)

 

えーと、今回は内容の割に文章が長くなってきたので、あーだこーだと試していて気付いた事(推測)は、要するに「4C芯と3mm径のリフィルは、かなりの確率でS20に使用できる!はず」ということでした。

そこからは早く、パイプ2本とシリコンチューブを切って3mm径のリフィルを通すだけで上記改造リフィルが完成です。30分もかかりません。

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4C芯使う場合は下駄を履かせて長さを足します

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失敗作は4C芯用のアダプターにしました

失敗作のオートPG-805NPPは既に切っていたので4C芯用にしかなりませんでしたが、最初からこれを使うつもりなら3mm径のリフィル用にすることも可能なので、あれこれ材料揃えるよりは安上がりだと思います。

ちなみに少しスプリングを受ける位置がずれてますが、この位なら動作に影響は無いみたいです。

 

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S20を知らない人なら、シャープペンだと言っても信じるかな

改めて完成品を見ると、シャープペンに見えなくも無いです。

 

 

<おまけ>

文中の「あーだこーだと試していて気付いた事」って何?って気になる方のために、もう少し詳しく書きます。興味ない方は読み飛ばしてください。

家中のリフィル引っ張り出してきてS20の口金に差し込んでみた結果ですが、すべて私の推測や感想であり裏は取ってません。あしからず。

 

①パーカータイプのペン先は意外と太い。

4C芯と同じ位だと勝手に思ってました。

 

②S20の 口金は結構精密

一見、凸凹の無いように見える4C芯でもペン先しか通りませんでした。(ジェットストリームだけは引っ掛かりつつも全体が通りましたけど)という事は筆記時にペン先のがたつきが少ないという事だと思われます。素晴らしい。

 

③よく見ればオリジナルのリフィルもペン先しか通って無い

何故最初にオリジナルを観察しないかと言われそうですが、ノック式のボールペンって結構ノックするときのストロークが長いというか、ペン先がかなり前に出るので、ペン先しか通らない口金でノックできるということは、このストロークが短いということになります。

これも勝手にペン先がぐっと前に出ないと使えないだろうと思い込んでいました。(パーカータイプと比べると良くわかります)

 

④だったらペン先通れば何でも使えるんじゃね?

オリジナルリフィルの全長が87mmですから、その位置にインクが無いリフィルで本体内に格納でき(外径6mm)、ペン先が口金を通過しさえすれば、切って長さを揃えることで、どのリフィルでも使えることになるよね。と思いついたわけです。

 

思いついてしまえば、我ながら「何でそう遠回りするかね」と考えてしまいますが、まぁ、楽しいから良いのです。そんな細かいことは(笑)

 

<追記2021/09/26>

よく考えたら一番安上がりなのは付属のリフィル改造することです。

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オリジナルリフィルを加工してアダプタにしてみました。

同じ3mm径のリフィルとは言え、上のジェットストリームに合わせて穴を広げたら、下のオートリフィルではスカスカでした。

ざっと確認したところでは、オートとゼブラがスカスカで、三菱、ぺんてる、PILOTが丁度でしたので、使いたいリフィルを決めてから穴を広げた方が良いです。

でも、万が一削りすぎた場合は、短く切ったシリコンチューブで押さえてあげれば実用上の問題はありません。後はペン先の出具合を確認して使用するリフィルの長さを調整します。

それから、オリジナルリフィルの後ろにある蓋みたいなパーツは使わなくてもスプリングの長さが不足することはありませんでした。好みで良いと思います。

LAMY Scribble のリフィルを変える

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見た目は変わりませんが、リフィルはお約束のジェットストリーム

見た目は大好きなんですが、LAMYらしくリフィルの評判が悪い Scribble

購入した後、早速リフィル交換しようとしたのですが、検索しても情報は見つからないし、リフィル全長が4C芯より短いので「4C芯て、切ったらインク漏れるんじゃ」と心配になり、しばらく放置していました。

しかし、最近になって pico が同じリフィルである事、pico はリフィル交換している人がいて4C芯を切ってもインクは漏れてこないらしい事を知り、挑戦してみることに。

pico と Scribble の違いは口金の細さで、Scribble は4C芯が通りません。リフィルを削るか、口金を削るかの選択を迫られます。

サクッと口金削りを選択。削るのは本当にごく僅かですし、どうせオリジナルのリフィルは使わないし、リフィル交換の通度削る方が大変だから(切るだけでも面倒だけど、こちらはペン先を保護したまま何本か準備しておける)です。

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丸くて細いやすりをクルクル回しながら削ります

丸やすりを使いますが、削るのは少しですから間違っても前後に動かしたりせず、様子を見ながら優しくクルクル回して削ります。(写真は裸ですが、削るときは間違って傷を付けないようテープで保護しておきます)

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こよりのようなものにコンパウンドを少し付けて磨きます

写真はガーゼを細く裂いたものですが、少量のコンパウンドで磨き、何も付いていない部分で綺麗に拭き取ります。

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4C芯は59㎜の長さにしました

私はペン先が口金からなるべく出ている状態にしたかったので、オリジナルと同じ長さで切り、収納時にペン先から芯が出ないギリギリのところになるまで削っていった結果、59㎜になりました。なのでこれが限界の長さになります。

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シリコンチューブでスプリングの受けを作ります

スプリングが効くように受けられれば良いのでテープ巻くだけでも良いのですが、以前やったBicのクリック・ゴールドでテープを使ったら、リフィル交換の際にスプリングがテープの糊でベトついていたのが気に入らず、最近はシリコンチューブに変えていっています。

ちなみにシリコンチューブのアイデアは、「安いリフィルを改造してウォーターマン製ボールペンを使う方法」(https://miscellaneous.tokyo/blog/waterman/)というページで見つけました。

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組み立てれば、とりあえず完成

 

これで終わりでも良いのですが

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空になったリフィル取っておくと、こういう時に便利だったり

元々互換性のないリフィルを使おうというのですから、オートのパーカータイプ空リフィルって、こういう時加工しやすくて好きです。下の2つはシグノかサラサのゲルタイプリフィルで、空は単なる筒のようになっています。(1本で2パターンできた)

ガイドパイプがある方がリフィルが内部で安定し易いと思いますが、そのための材料がない場合もありますから、まぁ好き好きですね。

 

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そんな訳で、ニードルチップの Scribble

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私はこのニードルチップが大好きなのです。

 

 

<おまけ>

工作中にメモを取ろうとその辺にあったペンを取ったらトンボ鉛筆エアプレスだった。

「そう言えば、このリフィルって58㎜だったよな」とかどうでもよいことを思い出した私は、何気に59㎜に切ったジェットストリーム4C芯を差してみたのです。

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4C芯の方が細いのに、何か固定されてる感じ

空気が漏れないよう、しっかりとゴムで押さえるためか、4C芯でも一応固定されるようです。ひょっとして使えるかもと思い、上向きに筆記テスト。

A5のメモ帳1頁に文字やら線を描いてみたけど全然インクが擦れない。

手が疲れて1頁で止めましたが、使えるのなら大発見ではなかろうか、気づいた先人は居ないものかと早速検索してみるも、情報は見当たらず。

うーん、取り合えず様子見かな。

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なんちゃって加圧ジェットストリームの完成!なのか??

 

ケリーのなんちゃってオレンズ化

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無改造に見えるケリー

一見普通のケリーです。(中心のリングが磨いているのは改造の内に入りません。念のため)

ケリーの口金って実に美しいラインをしていると思うのは私だけではありますまい。

この美しいラインと、そこから延びる1.3mm芯の美しさは、ネットで見つけてから改造してみたくて仕方なく材料まで集めたのですが、現物を手にしてみると、この中央のピカピカした銀色の格子が気に入らなくて放置していました。

ふと思いついて磨いてみたものの、あまりパッとしませんでしたが、当初の目的である1.3mmへの改造を棚に上げたまま分解したケリーを眺めていたところ、ふと内部構造がオレンズに似てるなぁと思ったのです。

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手前がオレンズ、奥がケリーの内部です

長さは違いますがネジのピッチは同じで、使えるかどうかは兎も角、口金は交換できます。オレンズの芯ガイドパイプが通せれば、ケリーがオレンズ化出来そうに思えてきました。

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分解するとこうなります。

オレンズの内部構造を使うのはちょっと面倒そうだったのと、手持ちのオレンズが0.5mmしか無かったのとで、ケリーの内部構造はそのままにオレンズの芯ガイドパイプだけ使ってみました。

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オレンズの芯ガイドパイプが通るようにそっと削ります

 元々ケリーの口金についている芯ガイドパイプはペンチで引き抜き、内側の芯戻り止めを取り除いたら、オレンズの芯ガイドパイプが通るように口金先端の穴を広げます。

この際、決して焦らず、乱暴に削らないよう注意し、何回もオレンズの芯ガイドパイプを当てながらギリギリ通る加減を目指します。

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取りあえず、芯の送りに問題は無いようです

後は、普通に組み立てるだけで、ケリー・オレンズ(0.5mm)になりました。

このオレンズ芯ガイドパイプがキッチリ収まっているのかは、改めてケリーの口金内部を型取りするとかして形を合わせてみないとわからないでしょうが、多少隙間があるにしろ、動作上影響は出ていないように思えます。

芯の送りもスムーズですし、カラー0.5mm芯を入れてノート2ページに渡り筆圧かけてグリグリしてみても、芯は折れずグラグラしているような感じもありませんでした。

 

そんな訳で何となく思いついて何となくやってみたら出来てしまった改造でして、その後の経過確認はしていません。明日から使ってみて、問題が出るようなら続きを書きます。

 

それにしても、このオレンズ芯ガイドパイプ、他のシャープペンでも使えそうな期待感を抱かせます。S3とかでも試してみたいですし、後、0.2mm芯のケリーとかにも挑戦してみたいような気分になってきます。

 

<追記 2021/09/23>

しばらく使ってました。書いている時は確かに芯が折れにくいのですが、持ち運びの際にペンケースの中で折れていて、取り出したときに直ぐ使えない。という状態が何度かあったため、次第に使わなくなりました。

アンテリック(Anterique)ボールペンを、わざわざシャープペンにしてみる

少し前の話になりますが、店頭で上下バラにして売ってるのを見つけました。

好きな色の組み合わせで買えるのはアイデアとして面白いと思ったのですが、この手のボールペンにしては割高感があったのと、その場に好みの色が置いてなかったので購入は見送りました。

その後、通販で、ちょっと好みの色を見つけてしまい、2本買わないと上下交換できないという難点はあったものの、どっちの組み合わせも好みだったため、今度は購入したのです。

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1本は、0.7mm芯のシャープペンにしてみました。

リフィルはBiCのクリックゴールドと同サイズで互換性がありました。インクは今どきのヌルヌル系なので、クリックゴールドのリフィルを無改造で入れ替えたい人はリフィルだけ購入して試してみるのも良いと思います。

しかし、似たような黒のボールペンを2本は要りません。カラー芯に入れ替えるのもクリックゴールドとほぼ同じやり方で出来ましたが、今さら1本カラー芯を増やしてみても面白みに欠けます。

そんな訳で、シャープペンにすることにしました。もちろん、このペンのシャープも発売されているのですが0.5mm一択です。この「一択」というのが気に入らない私としては、0.7mmにしてボールペンとシャープペンという、よくある組み合わせのセットにしてみました。

なお、このアンテリック・ボールペンはBiCのボールペンに比べ、内部に遊びがありません。造りがしっかりしている分、パーカー互換のリフィルを入れるとかの遊びは出来ませんでしたので念のため。

 

シャープペン化の手法はカランダッシュで既に紹介した通り、ゼブラのシャープ機構に4C芯を切って作ったパイプを差し込んであるだけですが、このペンではノックするのに長さが足らないので、更に内径2.5mmのパイプを7cm程度に切って被せてあります。(長さは要微調整)

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アンテリック0.7mmシャープ(ただし、芯折れ防止の機能はありません^^;)

注意点があるとすれば、シャープ機構を本体の先端に通すとき、ちょっと硬いことくらいでしょうか。遠慮せずグイっと押し込みましょう。でないと後で泣きを見ます。

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本体は無加工なので、飽きたら元に戻せます。

 

◇ おまけ ◇

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KIKKERLANDもプレフィールのリフィルでシャープペン化

別にKIKKERLANDじゃ無くてBiCのクリックゴールドでも仕組みは同じなのですが、要するにノックする長さが合ってさえいればシャープペン化できるということです。

長さの調節はボールペンのリフィル交換と同じく竹串で、ペン先はアンテリックの逆で遊びが多くグラつくためマスキングテープを巻いています。

また、真ん中のパイプはノックするときにリフィルと竹串がズレないようにするためのカバーです。

ただし、このタイプのシャープ・リフィルはシャープ芯の追加が面倒なので、個人的には常用する予定は無く、「取りあえず、やってみた」的な、要するにネタですね。

 

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カヴェコ・スポーツのボールペンもシャープペン化

カヴェコ・スポーツのシャープペンは0.7mm一択なので、あえて0.5mmにしてみましたが、予備芯は入れられないので、これも実用性が高いとは言いにくいです。

しかし、元々4C芯のボールペンなので、ゼブラのシャープ機構に4C芯で作ったパイプ(4cm位)を差し込めば完成というお手軽さも手伝い、ネタ的には悪くない気がします。