カランダッシュボールペンのシャープペン化②

続いては、カランダッシュ849のボールペンにゼブラのSBXシャープ機構(http://www.zebraservice.jp/products/detail.php?product_id=44)を組み込む話です。

実は3本のうち、最初に取り組んだのがこれだったのですが、ちょっと手順が面倒なので説明は後回しにしました。最初だった為、回りくどいこともしてますが、そのまま紹介します。

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ゼブラ SBXシャープ機構

前の2本に比べ、少しややこしそうなのがわかるでしょうか。本体はノック部も含め、一切加工していません。中身のシャープ部を更に分解したのが下図になります。

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4つの部品からなっている

SBXシャープ機構本体、シャープ芯が入る鉄パイプ、ボールペン付属のスプリング、シャープ機構を動かすためのプラパイプの4つから成り立っています。

加工するのは鉄パイプとプラパイプで、鉄パイプはボールペンの4C規格芯をぶった切ったもの、プラパイプはジェットストリームの替え芯SXR-38(https://www.mpuni.co.jp/product/ballpoint_pens/refill_oil_based.html)をぶった切ったものです。

シャーボのようなボールペンとシャープペンが1本になっている複合筆記具とかマルチペンと呼ばれるものを分解するとわかりますが、シャープ機構が差し込まれているパイプ(芯を入れるところ)は、4C芯とまったく同じ外径に見えます。

そこで試しに4C芯を差し込んでみたところピッタリだったので、余ってる4C芯の先を切り落として筒状にしたのですが、この際、ペン先近くは内径が細くなっていますので、細くなる前(お尻から約5.5cm位)の所で切り落とします。

使用済みの芯なら良いですが、中身が残っている芯だと当然インクが出てきます。針金のようなものでインクを押し出した後、細くちぎったティッシュでこよりを作ってアルコールを含ませインクが付かなくなるまで綺麗にします。(手が汚れるので手袋は必須)

ジェットストリームの替え芯は、切った4C芯だけではノックするのに長さが足らないため何か無いかと手持ちの材料をゴソゴソ探したところ、4C芯がガタつかず、しかしスムーズに動くという、絶妙の内径を持っていることを発見しましたので、迷わず切りました。

これも使用済みで無い限りインクを綺麗にする必要がありますが、径が大きい分だけインクが出やすいので4C芯よりは少しばかり楽です。(蛇口からお湯を出して切り口にあてるとインクが流れ出ます)

長さは4.7cmくらい、スプリングを押し込んでオリジナルのボールペンリフィルと同じ長さになれば大丈夫です。具合を見て微調節してください。(写真ではお尻に何か刺さってますが、シャープ芯が落ちてこないよう、とりあえず竹串を切って差し込んであるだけなので、気にしないでください)

後は組み立てれば完成です。ノック部が解放された状態でも一応ペン先が出ており書けますが、筆圧が高いとスプリングを押してペン先が中に戻ってしまうので書き心地は良くないかもしれません。書くときはノックを押し込んでロックされた状態にしておいて、芯を出すときも軽く押し、ロックが解除されないようにするというコツを掴むのに少し慣れが必要です。

 

と、ここまで書いておいて何ですが、プレフィールやコレトの時と同じようにノック部にテープを巻けば間のスプリングは不要です。スプリングを縮めると0.9cmくらいですので、ジェットストリームのリフィルを切るときに5.6cm位にして調整すれば、テープを巻いたロック部を取り付けて問題なく使えます。(リフィルの外径がロック部の穴より大きいので穴埋めは不要)

私個人は最初に思いついたアイデアなので捨てがたく、またロック部が解放できることでねじを外しやすいという利点もあるので、このSBXシャープ機構にスプリングを組み込んだタイプを主に使っています。(今日時点で、まだ1週間経ってないけど)

 

最後はお約束の合言葉「改造は自己責任で!」