ベルギーのプリペイドSIM

今年(2010年)は、ベルギーでプリペイドSIMカードを買ってデータ通信したので、忘れないうちにまとめておく。
前提条件として、この話はヨーロッパで使えるSIMフリーの携帯電話を持っていないと意味が無いのであしからず。

買ったSIMカードは、BASE Starter kit(15ユーロ)
電話だけなら以前に Mobistar のカードを買って使ったことがあるが、今回買ったのは知人の薦めにより BASE である。
A4 3つ折くらいの窓開き封筒に入っており、見た目はダイレクトメールみたいだが、中にはSIMカードと説明書(オランダ語とフランス語)が入っている。
封筒に、スターター・キットと書いてあるわけではないが、最初に行った店で「SIMカード欲しい」と言ったら『スターター・キットか?』と聞かれたので、その後はこちらからそう言えば話が通じた。
街の携帯電話を扱っている店で聞けば大概買えるようだが、店員が詳しいとは限らない。2件ばかし聞いてみたが、売っていはいるものの言う事はいい加減だった。
15ユーロ分をすべて通話に使うとベルギー国内で60分話せるみたいだが、WEBサイトと説明書の分数が微妙に違っていて気になる。ところで、日本へかけたら1分2.25ユーロになるそうな。

数は少ないが直接 BASE SHOP で買うのが無難だと思う。私の場合、その場で開通作業もしてくれた。
私はアントワープで駅構内に BASE SHOP を見つけて購入したが、アントワープのショッピング街でも見かけた。また、ブリュッセルではルイーズ通りのステファニー辺りにあるのを確認した。
あと、鉄道の駅にはSIMカードの自販機も置いてあり、各社のカードが取り揃えてあったが、これはどんなカードなんだか試す勇気は無かったので買ってない。

自販機で買えるくらいなので、購入にあたって身分証明書は不要で「スターターキット頂戴」って言うと現物が出てきて、お金を払うと開通手続きをしてくれて『5分で使えるようになるよ』と言われておしまい。
しばらく後で、封を開けてSIMカードを取り出し、電話にセットしたら使えるようになっていた。
リチャージ用のカードはスーパーでもレジの前に置いてあったし、ネットでクレジットカードを使ってのチャージもできるらしい。
説明書にもWEBサイトにも明記されている場所が見つからないのだが、聞くところでは残高は1年間有効で、1年以内にチャージすれば無駄にならず使えるそうだ。そのうちにネットでリチャージを試してみることにする。

データ通信を行う為には、この15ユーロからいくらデータ通信に使うかオプションの申し込みをするのだが、やり方はショートメールを送るだけで完了してしまう。

オプションの種類は、
  5ユーロで50MBまで
 10ユーロで500MBまで
の2種類。

使うデータ量が
 50MBまでで良ければ、SURF5
 500MBまで使いたければ、SURF10
と入力し、送付先番号、1913 宛てにショートメールを送る。

※WEBサイトや説明書を見ると、宛先は、オランダ語のページには1912、英語のページには1914、フランス語のページには1913 と書いてある。ショートメールを送る時、自分が居る場所がオランダ語圏かフランス語圏かで違うのだろうが、どちらの語圏に居るのかわからない場合は1914で良いのではなかろうか。

このデータ量は30日間有効なので、何週間も滞在するとかでなければ50MBで十分だと思うが、途中で足らなくなって追加すると、同じ10ユーロ払っても100MBまでしか使えないことになるから、たくさん使いたい場合は注意すべし。

さて、気になる通信速度だが、これが良く分からない。ベンチマークを計ってみれば良かったのだがすっかり忘れており、説明書やWEBサイトで明記された場所を見つけられないのである。
ただ、使用していて特に不満は感じなかった。Google Map でイライラしない程度で使えていたので個人的には十分だと考えている。

続いて携帯電話側の設定だが、これがまたSIMカードを差し込んで電源入れたらアクセスポイントが自動で作成されたため、よくわかっていない。
最初、説明が何処にも見当たらないので知人に問い合わせしたりもしたのだが『SIM入れたら自動的に出来るでしょ』と当然のように言われてしまい、確認したら本当に出来ていた。新しく何か分かったら追記することにする。

最後に、今回世話になった知人が BASE を薦めてくれた理由を少し。
ベルギーにはメジャーな携帯電話会社として ProximusMobistar もあるが、プリペイドの場合、両社とも10KB単位で計算されており、更に Mobistar は、データ通信量に関わらず1回の接続ごとに接続料も取られるので高くつくのだそうだ。