2009/11/04(水) 予定は未定にして決定にあらず

06:45起床。
風呂と洗濯は変わらないが、朝食はカンティヨンのグースを飲みつつ昼のムールに備えてパンを減らし軽めに済ます。
10:00頃に一旦お買い物。先日休みだったケーキ屋さんでキッシュとパンを買い、スーパーではヨーグルトを購入。近所には、DELHAIZE と、GBという2件のスーパーがあるが、こちらの DELHAIZE は規模は小さいけれど、モールシュビトのグースと好みのヨーグルトがあるのが良いところだったのだが、店が少し移動して規模も小さくなっており、モールシュビトのグースが消えていた。
買い物を終え、11:30位に部屋を出てムール屋さんに向かうが、残念なことに定休日(後で調べたら火と水曜日が休みのようだ)だったようでお休み。準備不足を露呈してしまう。
仕方ないのでそのままセントラル駅に向かい、列車でゲントに向かったのだが、切符を購入しようとしたら、何だか日付を記入した紙を渡され、切符は列車の中で買えと言う。良く判らなかったが、機械が故障でもしたようだ。
ゲントに到着すると、先ず今夜のチケットを買いにVOORUITへ向かった。今夜ここで行なわれる Myra Melford の Trio M を観ようと言うのだ。2年続けてたまたま滞在中に好きなミュージシャンのライブがあるとは驚きである。
まぁ、道順を少々間違えて遠回りしたのはご愛嬌か。
続いて妻が観たいと言う、聖バーフ大聖堂の「神秘の仔羊」を観に行く。日本語での詳細なオーディオガイドのおかげで意味が判ったが、ただ観るだけだと、そんなに好きな絵ではないので直に興味を失ったかもしれない。
絵の話はおいといても、建物は凄い。外から眺めるだけでは感じなかったが、中の広さと雰囲気には驚いた。現在は修復中で観られない部分もあったので、機会があればまた修復後に来てみたい。
まだライブまでは時間があり、昼食をとっていないので食事を、と思ったのだが、ついついカフェへ入ってしまう。今年は大聖堂から少し歩いたところにある広場に面した、4 RAFAEL という店に入ったのだが、ビールの種類も豊富で、雑多な店の雰囲気も良かったので満足し、2人でリーフマンのクリークとガウデンバンド、Stil Nacht、Mac Chouffe の4本を飲んでのんびりした。
その後ライブ会場に向かうが、昨年のように道に迷うこともなくすんなり到着し、ライブを楽しむ。ベースのマークドレッサーとは少々面識があったのだが、こちらに気付いて挨拶に来てくれたのが嬉しく、またマイラも1度合ったことのある妻を覚えていてくれたようで、演奏そのものともあいまって大変満足し会場を後にする。
ライブの終わったのが22:15位だったので、57分の列車に間に合わすべく急いでトラム乗り場へ。無事発車前にゲントの駅に到着してホッとしたのも束の間、悲劇はここからであった。
列車の発車時刻を表示する掲示板に何も載っていないので、おやっ?とは思ったのだが、待っても列車がこない。駅員らしき人を探して聞いてみたところ、ストに入ったと言うのだ。
後で知ったのだが、この日の22:00から24時間のストに入ると警告はあったらしい(完全に元通りになるわけではなく影響は金曜日まで続いた)。しかし、そんなこと我々が知りようもなく、帰りの切符代は戻ってこないわ、そもそもどうやって帰るのか、しばし茫然と立ち尽くすのみであった。
大家さんに電話して聞いてみたが、バス等、他の交通機関は走っていないようで、このままホテルに泊まることも考えたのだが、結局、駅前に待機していたタクシーに聞いたところ、120ユーロだと言う。こちらが引くと「いくら出せる」と聞いて来たので、結局90ユーロでお願いしてブリュッセルのミディ駅まで行ってもらうことになった。
ミディから市内のタクシーに乗り換えて部屋に戻ったのが01:00頃、気持ちを落ち着かせるため3フォンテーネンの99年グースを飲んでリラックスをし、床に着いた。